全身法こそ、多くの会社員にとって最適なトレーニングメソッドである理由

筋トレを始めたばかりの方、あるいは大会出場を目指している方の多くが、
YouTubeやSNSを参考にトレーニングメニューを組んでいるのではないかと思います。
そこでよく見かけるのが「分割法」、つまり“胸の日”“背中の日”“脚の日”というやり方です。
しかし、それがあなたの生活や目的に本当に合っているのか?
この問いを、私は今こそ真剣に考えるべきだと思っています。
働く人の現実と、分割法の非現実性
私は20年以上、会社員として働きながら、
トレーニングと仕事を両立し、クラシックフィジークの大会に挑戦してきました。
そして今、強く実感しているのは——
筋トレが生活の一部であるトップ選手と、
筋トレを生活の“合間”に捻り出す会社員とでは、
最適なトレーニング法が違って当然だということです。
トップビルダーの情報を“そのまま真似することの不都合”
「分割法」は、筋トレを“仕事にしている人”向け
日本のトップビルダーの多くは、トレーナーや消防士、理学療法士など、
筋トレが仕事に直結している人たちです。
彼らは1日1〜2回のトレーニングを生活の中心に組み立てられます。
だから分割法であっても「確実にスケジュール通りに回せる」。
でもトレーニングが仕事の一部にならない、私を含め多くの会社員は違います。
分割法の大きな落とし穴
- 仕事の都合で急にトレーニングが飛ぶ
- 飲み会や体調不良で予定がズレる
- 結果、「背中の日」が10日ぶりになることも…
これでは筋肥大に必要な“頻度と刺激”が全く足りません。
分割法で、同じ部位を例えば5種目連続で行う場合、
1回1回が精神的・物理的に重すぎて、パフォーマンスも落ちてしまいます。
私の提案:全身法のすすめ
私は現在40代中盤ですが、2年連続でクラシックフィジークの大会に出場し、
年々“体は大きく”かつ“仕上がりは早く”なってきたのを実感しています。
その大きな要因が、全身法に切り替えたことだと確信しています。
全身法のメリット
- 「どこかに集中して効かせる」ではなく「体全体に刺激を入れる」
- 回復を考慮して、1部位あたり1〜2種目で十分
- 翌日にもほぼ影響を残さず、高頻度で回せる
- 精神的な負荷も低く、継続がしやすい
よくある誤解:「全身法は回復が追いつかない」
これはよく聞く声ですが、正しく負荷設定すれば全く問題ありません。
- 毎回MAXを狙う必要はありません
- 「翌日に疲れを残さない範囲」で止めるのが鉄則
- サイクルの1日目や2日目は、むしろ「少し物足りない」くらいがベスト
- 数日続ければ、確実に疲労は蓄積するためオフは必須
初心者〜中級者ほど“全身法で回す”のが成功への近道
初心者の頃はフォームも不安定、ボリュームも積めない。
それなのに5分割なんてすれば、刺激が偏り、頻度も落ちる一方です。
私の体感では
✅ 全身法×週4回
✅ 1回あたり1部位1〜2種目
✅ 全12~18セット
✅ 60分で終了
これで十分筋肥大も仕上がりも“結果が出る”と確信しています。
私がトレーニングを通じて目指すもの
私はサラリーマンとして、トレーニングと仕事を両立してきました。
幸い骨折などの大きな怪我はありませんが、小さな怪我は日常茶飯事で、病気による手術も経験しました。
だからこそ、筋トレを単なる「趣味」ではなく「人生設計の一部」として捉えています。
“続けられるトレーニング”が、
結果として“最も成果の出るトレーニング”になります。
まとめ:自分の生活にあったメニューを組む
分割法が悪いというわけでは決してありません。
ただ、それが今のあなたに合っているかどうかは、別の話です。
筋トレで身体を変えたいなら、まずは**「続けられる設計」**を最優先に。
その選択肢として、全身法はもっと評価されるべきだと、私は強く思っています。
今週は分割法と全身法というトレーニングメニューを題材に書いてみました。
ご質問や感想があれば、ぜひコメントやメッセージをお寄せください。
“仕事と筋トレを両立する全ての人へ”向けて、これからも情報を発信していきます。
本日の名言
“人は習慣によってつくられる。優れた結果は一時的な行動ではなく、習慣から生まれる。” ― 古代ギリシャの哲学者 アリストテレス
